壁画の緻密さが想像以上だったのが、ちょっと驚きでした。
3,000年前にこのような彩色壁画を描く画材が存在したことも驚きですが、当時
の様子を後世に伝えようという意図があったかはともかく、ツタンカーメン王を
冥界に送り出す様子が細かく描かれているようです。
玄室の大きさは一番外側の厨子の置いても、まだ余裕のある広さでした。
金箔を張った大きな厨子の中に、同じく金箔を張った二番目の厨子が納められて
さらにその中に三番目の厨子があり、その厨子は重さ110㎏の純金製ということ
で、その中に棺が納められていました。
これらの厨子、棺が展示されていた部屋では大きなスクリーンでツタンカーメン
の時代の映像が上映されていて、写真の中で見る以外には全く感じることのない
古代エジプトのツタンカーメンの時代を見聞きした感じがしました。
そんなことで、体感型という意味がなんとなくわかりました。
並べられている棺の顔はミイラの3D映像から復元された生前のツタンカーメン
によく似た顔立ちのようですが、三つの棺の中で二番目の大きさの棺の顔だけは
明らかに異なる人物の顔立ちになっていることから、元々は別の王の棺を再利用
しているかも知れないと見られているようです。
ミイラの心臓を含む胸部の杜撰な仕上げや、棺の用意が間に合わなかったような
慌ただしい様子が伝わってくるようなことからの想像ですが、ツタンカーメンが
亡くなったのは本当に突然のことだったのかも知れません。
最後に呪いの伝説がある黄金のマスクを見ました。
マスクの裏側にはヒエログリフで、死者を復活させる魔法のミイラマスクの呪文
の一部が記されていて、死者が神の庇護を受けることを保証する方法を説明する
内容のようです。それとは別にツタンカーメンに被せられたマスク自体が、棺と
同じく別の人のためのマスクだったものを転用しているという説もあります。
いろいろな考古学者がそれぞれの研究に基づいて仮説を立てるので、どの見方も
真実っぽいのですが、それでもやはり真実は一つなので、どの学者が数々の謎を
解き明かすのでしょうか、という感じになっています。
このあたりは日本の考古学でも同じようなもので、飛鳥の石舞台古墳の被葬者が
誰なのかという話も蘇我馬子説が有力ではあるものの、確実に証明できる証拠を
見つけ出した人はまだいなかったような気がします。
また、天武天皇(大海人)の実兄で、先代の天皇だった天智天皇は近江大津宮で
病気のために崩御したとされていますが、真実は山科の森に狩りに出かけたまま
戻らなかったため、捜索したところ沓(くつ)だけが見つかったため、その場に
天皇陵が造営されたという伝説があり、天智天皇の本当の死因、崩御した場所は
正確には謎だとされています。日本では天皇陵を発掘調査することが出来ないと
いうことで、天智天皇 山科陵(御廟野古墳)に天智天皇の遺骸が葬られているか
は宮内庁の方針が変わらない限りは永遠の謎になるでしょうね。
古代の伝説には定説がないので、それが一種の浪漫なのかも知れません。



nice!です☆
日本の古代史にも謎が多いんでしょうね。
とくに皇室を崇拝しているわけではありませんが、宮内庁の方針はこのままで良いと思います。
記事の文末にあるように、傍証からいろいろ推測する、それで良いと思います。
(^^)
コメントありがとうございます。
>たしかに壁画の緻密さには驚きますが、これがレプリカだということにもっと驚かされます。
スーパーレプリカと主催者が言うだけのことはありますね。
高松塚古墳の壁画も日本有数の画家が模写したという話で、並大抵の絵心があるぐらいではなんともしようがないと思います。
>日本の古代史にも謎が多いんでしょうね。
>とくに皇室を崇拝しているわけではありませんが、宮内庁の方針はこのままで良いと思います。
>記事の文末にあるように、傍証からいろいろ推測する、それで良いと思います。
天武天皇(大海人)が天智天皇の弟であるということには多くの異論があります。当時の記録で大海人のみ出生の記録がなく、いつの間にか天智天皇の弟として、宮殿で働いていたことになっているようです。それ故に天武天皇に関する推論は多く、映画にできそうな話もありますね。
コメントありがとうございます。
>仕様学生のころ読んだ本でハワード・カーターがツタンカーメンの墓を発掘した際、棺の上に干からびた小さな青い花束を発見したというエピソードが好きだったのですが、どうやら事実ではなかったようでガッカリしました。
ハワード・カーターがツタンカーメン王の墓で見つけた青い花は矢車草のドライフラワーで、花束ではなく棺の中やツタンカーメンの胸元に添えられていたみたいです。事実ではないという話には根拠がなく、事実であると断言するにも根拠はありませんが、古代史として語り継ぐには事実の継承が必要ですが、探検家という視点からすれば古代の財宝を探すトレジャーハンターには誇張されたぐらいの浪漫があっても良いと思います。