50周年とは言ってもコンコルド自体は、2003年10月24日で退役しています。
ただ、定期路線からの退役した後、特別招待飛行という形で同年の11月26日に
ニューヨークからロンドンまで100人の乗客を乗せてラストフライトを実施して
いますので、商業飛行からの完全撤退は11月26日になります。
1976年1月21日に英国航空とエールフランスが、それぞれロンドンとパリから
ニューヨークへ定期便を飛ばし、マッハ2の巡航速度で通常の旅客機だと6時間を
要する路線を3時間半で結んだことから、イギリス、フランス、アメリカ企業の
役員レベルのビジネスマン、音楽関係者や俳優、そしてエリザベス女王夫妻など
時間をお金で買いたいハイクラスな人の専用機として活躍しました。
開発段階では日本航空など、世界のメジャーエアラインが発注していましたが
日本にでも飛行で飛来した際に騒音の大きさが問題になったほか、航続距離が
短いために、ヨーロッパや太平洋路線では運用できないという使い勝手の悪さ
そして整備に特殊な技術を必要とし、燃料消費量も膨大なために運航コストが
高いというコストパフォーマンスの低さからキャンセルが決定し、同様の理由
でオプション発注が続々とキャンセルされたため開発当事国の英国とフランス
の航空会社以外は全てキャンセルになってしまいました。
コンコルドが世界唯一の超音速旅客機になるまでは、旧ソ連がツポレフTU-144
というコンコルドによく似たデザインの超音速旅客機を開発し、コンコルドより
早く初飛行してパリの航空ショーで展示飛行もしましたが、その展示飛行の最中
に空港近くの村に墜落して乗員と地上の住民が死亡しています。
最終的にツポレフTU-144は、ソ連の国内線で郵便貨物機として定期便に就航し
旅客便も運航されましたが運航開始から約半年後に運航中止になり、全機退役と
いうことになりました。
コンコルドは路線は定期便は運航されていましたが、2000年にパリの空港から
離陸する際に先発したコンチネンタル航空が滑走路上に落下させた金属片のため
滑走中にパンクして、タイヤが破裂し破裂したタイヤが主翼の燃料タンクを破壊
したためにジェット燃料に引火して、炎上しながら離陸したものの空港の近くの
ホテルの敷地内に墜落し、乗員乗客と地上で巻き添えになった人を含めて113人
が死亡する墜落事故を起こしたために運航中止になりました。
機体の安全性を高め、パンクしても破裂しないタイヤを装着して翌年には運航を
再開したものの2001年9月11日のニューヨークの同時多発テロの発生によって
航空需要が激減し、運航コストの高いコンコルドは商業運航からの撤退を決定し
2003年にラストフライトということになりました。
アラン・ドロンが主演し、エマニエル夫人のシルビア・クリステルが客室乗務員
として出演した「エアポート80」では、テロリストからミサイル攻撃を受けても
機長(アラン・ドロン)の操縦でミサイルを避ける、機動性の高い航空機として
映画の別の意味の主役でしたし、同時期に公開された「コンコルド」という映画
では航空業界内の陰謀で海に墜落してしまう場面もありましたが、イタリア映画
のやっつけ仕事の特撮でリアリティのないパニック映画になっていました。
いろいろな意味で記憶に残る飛行機でしたが、後継機が登場することなく50年後
に伝説だけが残る形になったのは開発した人たちにとっては残念でしょうね。



nice!です。
NICEです(^^)
映画の『エアポート80』は観ました。
アランドロン、かっこよかったですね
技術が進化した現在でも後継機らしきものが登場しないということは、
実際に運用する側のニーズにマッチングしないんでしょうね。
「期待」ではなく「機体」です。
小さな飛行機でした。
見た目にも早そうな期待でしたが、燃費とか騒音とか、とかくの弱点がありましたね。
命がけですが。
コメントありがとうございます。
>拝見しました。
>NICEです(^^)
>映画の『エアポート80』は観ました。
>アランドロン、かっこよかったですね
若い頃のプレイボーイ風のアラン・ドロンではなく、渋みを加えた充実期の俳優の姿でしたね。エマニエル夫人で一躍有名女優になったシルビア・クリステルと共演して、話題になった映画でした。
コメントありがとうございます。
>昔凄く憧れました
中学生の時の修学旅行で羽田空港に行きました。
地元では売っていないようなコンコルドの解説本を見つけて、喜んで買いましたが一瞬で修学旅行の小遣いは無くなりました。
普通に飛行機に乗るのも高かったので、乗るのは夢の話だと思っていましたが実機は見てみたかったです。
パリやロンドンに行けば展示はされていますが、そこまで行くのも安くはないですからね、憧れの存在のままです。
コメントありがとうございます。
>鳴り物入りで市場に投入された期待ですが、それほど普及しませんでしたね。
ソニックブームと過大な燃料消費量、騒音で三重苦でしたが、911の同時多発テロが引導を渡しましたね。
>技術が進化した現在でも後継機らしきものが登場しないということは、
>実際に運用する側のニーズにマッチングしないんでしょうね。
現在、日本航空も投資して超音速旅客機「Overture」の開発が進められています。アメリカン航空、ユナイテッド航空、日本航空が予約注文していて生産開始になったら、年間33機のペースで納入されるみたいです。
運賃次第でしょうが、そんなに利用客がいるかは疑問ですね。
コメントありがとうございます。
>1976年にドゴール空港に停まっているのを見ましたが、案外、
>小さな飛行機でした。
実物は見たことがありませんが、胴体の径は現在のB737-8よりも小さくて、ファーストクラス仕様とはいえ2-2の4列配置しか出来ず、最大定員が144人(運航時は100人)でしたから、長さはともかくペンシルタイプの細い機体でしたね。
コメントありがとうございます
>ナイス😊
>見た目にも早そうな期待でしたが、燃費とか騒音とか、とかくの弱点がありましたね。
操縦桿がM字型で未来的な感じでしたが、航空機関士が乗務しなければ飛ばせないというところに古さがありました。
アビオニクスが旧式すぎましたね。
離陸する時に黒煙を上げて飛んでいくのは子供の頃に、B-727を見ているのであまり驚きませんが、アフターバーナーで音速域に達するまでにかなりの燃料が必要なので、長距離を飛べないのも使い勝手の悪さの一つでしたね。
東京からニューヨークぐらいまで飛べるぐらいの航続距離があれば、日本航空も仮契約から正式発注に切り替えたかもしれません。
コメントありがとうございます。
>現役運航しているときに乗って見たかった機体です。
>命がけですが。
落ちたのは一回だけなので命の危険は少なかったかもしれませんが、運賃がファーストクラス料金の1.2倍という設定らしいので、IT企業やワールドワイドに展開する本当のエグゼクティブでないと、なかなか乗りにくいですね。
エルトン・ジョンやミック・ジャガー、スティングなどは常連さんだったみたいですね。