2025年09月12日

俳優・吉行和子さんが死去

山田洋次監督の「東京家族」から「家族はつらいよ」の三部作まで、橋爪功さん
の奥さん、平田富子役を演じていた吉行和子さんが肺炎のため亡くなりました。
母親の吉行あぐりさん(NHKの朝の連続テレビ小説「あぐり」のモデルになった
日本の美容師の草分けになった方)が107歳で丁度10年前に亡くなっているので
そろそろこっちに来なさいと呼びに来たのかも知れません。



28歳で結婚していますが、キッチンが汚れるのが嫌だからという理由でやかんも
なかったということで4年で破局していますが、料理を作らなかったのが本当の
理由なのかはご本人のみが知るという感じではあります。

父親の吉行エイスケは34歳で急死しており、母親の吉行あぐりさんが和子さんを
含む三人兄妹を戦前から育てています。この辺りはドラマ「あぐり」で見たので
いろいろと苦労をされた様子はドラマで理解しています。



戦時中には経営する美容室を建物疎開として破壊されましたが、戦後、再開して
日本初の美容師として活躍されて、その半生は「梅桃が実るとき」という自伝に
まとめられています。(購入して読みました)

小説家の吉行淳之介さん、詩人の吉行理恵さん、共に、芥川賞受賞の文才があり
吉行和子さんもエッセイストとして人気がありましたが、二人とも吉行和子さん
よりも早く、吉行淳之介さんは1994年に70歳、吉行理恵さんは2006年に66歳
で、それぞれに癌で亡くなっています。

というようなアクティブな母親、文章による表現力が豊かな家族と成長したこと
が関係しているのか、多くのテレビドラマや映画で多彩な役を演じ「愛の亡霊」
では、藤竜也と不倫の関係になって性の虜になり、夫を殺して井戸に投げ込んで
殺害し、最後には死刑になるという情愛に堕ちる女性を演じて日本アカデミー賞
の主演女優賞を獲得しています。



この映画に出演した当時で42歳だったため、周囲からは裸を見せることはないと
反対されましたが、大島渚監督のオファーに応えて出演、カンヌ映画祭で監督賞
を受賞しています。(この映画が上映された当時は高校生でしたが、映画館では
特にお咎めもなく観ることは出来ました)

ただ、この映画の脚本とスチール写真をまとめた特別編集の本を買う時には書店
の女性の店員さんが、店長、この本は高校生のお客さんに売っても良いですか?
なんて大きな声で店長を呼んだために、店内のお客さんの注目を浴びてしまって
めっちゃ恥ずかしい思いをしました。

結論として18歳未満禁止のアダルト本ではなく、映画の本なので問題なく購入を
することは出来ましたが、店員さんからのコメントはありませんでした。

吉行あぐりさんの名前の「あぐり」は「Agriculture=農業」から名付けられて
どんなことがあっても逞しく根を張って生きて行くようにと付けられた名前だと
「梅桃が実るとき」に書いてありましたが、大正生まれの女性なのに随分と先鋭
かつ先取的な名前を付けた親なんだなと思った記憶があり、娘の吉行和子さんの
人柄にも、影響が大きく出ているような気がしていました。

吉行和子さんが行かれたことで、吉行エイスケ、吉行あぐりの家族が全員揃って
賑やかになったかも知れませんね。吉行和子さんのご冥福をお祈りします。
posted by SUZURAN at 20:38| 愛知 ☁| Comment(37) | 訃報・追悼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自分をしっかりもった俳優さんというイメージがあります。
訃報を聞いたとき冨士眞奈美さんと一緒に出演していたTV番組を思い出しました。
Posted by ハマコウ at 2025年09月11日 22:46
ハマコウさん:
コメントありがとうございます。

>自分をしっかりもった俳優さんというイメージがあります。
>訃報を聞いたとき冨士眞奈美さんと一緒に出演していたTV番組を思い出しました。

吉行和子さん、冨士眞奈美さん、岸田今日子さんの三人で女子旅をしている番組が不定期で放映されていましたね、なんとなく記憶にあります。あの頃はくだらない芸のない芸人なんてのは出ていなかったのでテレビを見ていました。

吉行和子さんは母親の吉行あぐりさんとも旅行に行っていて、旅エッセイを書かれていました。
Posted by SUZURAN at 2025年09月11日 23:41
ご冥福をお祈りいたします
Posted by mau at 2025年09月12日 00:51
私、吉行和子さん大好きだったんですよねぇ
演技も上手だし、綺麗だし素敵な方でした。
Posted by そら at 2025年09月12日 06:38
足跡です!
Posted by jun-ar at 2025年09月12日 07:16
存在感のある女優さんでしたね。
Posted by mayu at 2025年09月12日 07:18
南無阿弥陀仏
Posted by 夏炉冬扇 at 2025年09月12日 07:50
体当たりが出来ていい女優さんでした
Posted by kenji-s at 2025年09月12日 08:53
(-人-)
Posted by くまら at 2025年09月12日 08:54
吉行和子さんのエッセイが好きでした。心からご冥福をお祈り申し上げます。
Posted by 溺愛猫的女人 at 2025年09月12日 10:39
NICEです(∩´∀`)∩
Posted by とし@黒猫 at 2025年09月12日 11:35
おっとり、物静かな雰囲気の人でしたね。
ご冥福をお祈りいたします。
Posted by 侘び助 at 2025年09月12日 12:03
最初に吉行和子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
映画もTVドラマもほとんど観ないので、吉行和子さんの記憶もあまりありません。
唯一心に残っているのは「三年B組金八先生」でしょうか。
脇役と言っても良いと思いますが、台詞の一つ々々に重みがありました。
Posted by 川崎工場長 at 2025年09月12日 13:56
訃報のニュースを見て90歳になられていたんですね。
素敵な女優さんでした。お悔やみ申し上げます。
Posted by 馬場 at 2025年09月12日 15:13
訪問させていただきました。ご冥福をお祈りいたします。
Posted by newton at 2025年09月12日 16:34
拝見しました
Posted by ヤッペママ at 2025年09月12日 16:49
好きな女優さんでした。素敵な一生だったと思います。
Posted by JUNKO at 2025年09月12日 17:40
ナイス!
また一人、昭和の俳優が亡くなりましたね。
ご冥福をお祈りします。
Posted by Mitch at 2025年09月12日 17:52
Nice!! ですニャ。
Posted by 猫爺 at 2025年09月12日 18:36
バラエティ番組で富士真奈美さんと安住アナとの3人旅が印象に残っています
3年B組金八先生にもご出演されていたので自分ら世代にもなじみのある俳優さんでした
Posted by 青い森のヨッチン at 2025年09月12日 19:00
吉行和子さんのご冥福をお祈りします。
Posted by てんてん at 2025年09月12日 19:13
吉行和子さんというと、『にあんちゃん』かなあ。『愛の亡霊』はちょっとショックだったですね。『祭りの準備』の竹下景子ほどではなかったけど。
母親の名前の由来や、戦後の再起のエピソードは、時代を超えた強さを感じさせます。
生前のご遺徳をお偲び申し上げます。
Posted by いっぷく at 2025年09月12日 22:06
👣です。
Posted by じゅんぺ at 2025年09月12日 23:28
mauさん:
コメントありがとうございます。

>ご冥福をお祈りいたします

報道で、90歳だと知って驚きました。
一般的な高齢者の雰囲気を感じさせない根っからの女優さんだったんだなと思いました。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:25
そらさん:
コメントありがとうございます。

>私、吉行和子さん大好きだったんですよねぇ
>演技も上手だし、綺麗だし素敵な方でした。

はい、演技も良かったし、エッセイも良かったです。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:26
mayuさん:
コメントありがとうございます。

>存在感のある女優さんでしたね。

怒る、笑う、泣くに演技を感じない、自然体の演技でありながら余韻を残すことの出来る名女優さんでした。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:28
夏炉冬扇さん:
コメントありがとうございます。

>南無阿弥陀仏
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:29
kenji-sさん:
コメントありがとうございます。

>体当たりが出来ていい女優さんでした

「3年B組金八先生」の教師役、「愛の亡霊」の若い男との愛欲に溺れて道ならぬ恋に沈没する女性の役、そして「家族はつらいよ」の家族を大切にしながらも自分を大切にする芯のある老妻役、いろいろな役柄で多彩な人生を演じた女優さんでした。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:34
侘び助さん:
コメントありがとうございます。

>おっとり、物静かな雰囲気の人でしたね。
>ご冥福をお祈りいたします。

どんな役柄を演じても下卑にならず、教養と育ちの良さを感じる方でした。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:35
川崎工場長さん:
コメントありがとうございます。

>唯一心に残っているのは「三年B組金八先生」でしょうか。
>脇役と言っても良いと思いますが、台詞の一つ々々に重みがありました。

役になり切って、その役柄の台詞を自分のものにしてしまう深みのある演技ができる女優さんだったと思います。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:38
馬場さん:
コメントありがとうございます。

>訃報のニュースを見て90歳になられていたんですね。
>素敵な女優さんでした。お悔やみ申し上げます。

そうなんです、90歳という年齢に驚きました。
母親のあぐりさんが107歳まで生きていましたから長寿の家系なのかと思いましたが、父親のエイスケさんは30代、兄妹も60代で亡くなっているので、その人たちの分まで人生を謳歌するように亡くなった家族の人達に支えられていたのかも知れませんね。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:42
newtonさん:
コメントありがとうございます

>訪問させていただきました。ご冥福をお祈りいたします。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:42
JUNKOさん:
コメントありがとうございます。

>好きな女優さんでした。素敵な一生だったと思います。

そうですね、いろいろな役柄を演じて、何十人分もの人生を疑似体験して、世界各地に旅行をして充実した人生だったと思います。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:44
Mitchさん:
コメントありがとうございます。

>ナイス!
>また一人、昭和の俳優が亡くなりましたね。
>ご冥福をお祈りします。

橋幸夫さんも亡くなって、子供の頃から見てきた芸能関係の人達が、どんどん去って行ってしまうのが寂しいです。
なんて言ってますが、自分もそちらに近付いていることを意識するのも寂しい話だなと思ってしまいます。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:47
青い森のヨッチンさん:
コメントありがとうございます。

>バラエティ番組で富士真奈美さんと安住アナとの3人旅が印象に残っています
>3年B組金八先生にもご出演されていたので自分ら世代にもなじみのある俳優さんでした

亡くなられるまで嫌味のある役は全く演じていないのは、そういう役柄に向いていなかったということなんだろうなと、吉行和子さんが書いていたエッセイを読むと思います。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:49
てんてんさん:
コメントありがとうございます。

>吉行和子さんのご冥福をお祈りします。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:50
いっぷくさん:
コメントありがとうございます。

>吉行和子さんというと、『にあんちゃん』かなあ。『愛の亡霊』はちょっとショックだったですね。『祭りの準備』の竹下景子ほどではなかったけど。
>母親の名前の由来や、戦後の再起のエピソードは、時代を超えた強さを感じさせます。
>生前のご遺徳をお偲び申し上げます。

高校生の時に観た「愛の亡霊」は、情交シーンが多い映画ですが、不思議なことにエロを感じませんでした。映画ばかり見ていたことと演劇部だったので、演技という視点で見ていたからなんだろうなと今になって思います。
Posted by SUZURAN at 2025年09月13日 00:54
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