状態にありますので、久し振りに世間を賑わせている不可思議なレコード会社が
発売しようとしている名誉棄損、権利侵害のCDについて書きます。

普通のレコード会社の広報とは思えない宣伝です。
概要としては、鹿児島県のニューセンチュリーレコードという自称レコード会社
が八代亜紀さんが若かりし頃に同棲していたという素性不明の爺さんが提供した
八代亜紀さんのヌード写真(ポラロイド写真らしい)を付録に付けたCDを発売
するという普通に考えたら非常識極まりない話について書きます。問題と思われる点をいくつか並べていきますと、ニューセンチュリーレコードと
いう会社はすでに解散(廃業)状態にあるという見解が出ています。

レコード会社のホームページとしてセンスがなさ過ぎませんか?
そしてテイチクから、センチュリーレコードに移籍した後、さらに別のレコード
会社である日本コロムビアに移籍した際、唯一の所属歌手だった八代亜紀さんが
移籍したために倒産したセンチュリーレコードの原盤などを買い取って管理して
いるのがニューセンチュリーレコードということですが、もしも原盤の所有権を
取得していたとしても音楽作品の使用許諾や八代亜紀さん本人の歌唱については
パブリシティー権があるので、倒産した会社から買い取った原盤を複製して販売
すること自体が出来ないはずです。
実際に音楽関係と絵画の権利を持っている八代ミュージック&ギャラリーという
会社に対して著作権使用の許諾申請はなされていないので、許諾なしで販売開始
したら、その時点で著作権の侵害で販売差し止め、権利の無断使用で刑事事件と
した立件されるほか、民事事件で損害賠償請求の対象になるかと思います。
また、ヌード写真を付けるという行為については、個人の尊厳を傷つけるわけで
名誉棄損やリベンジポルノでの立件が検討されるはずですし、当該レコード会社
の社長は八代亜紀さんの遺産をみんなに分けるべきだと主張し、現在の権利関係
を管理する会社に対して恨みつらみの言葉を投げかけています。
が、権利管理会社の社長は八代亜紀さんの顧問弁護士の依頼で、八代亜紀さんの
自宅を売却したり八代亜紀さんの遺作を管理しているわけであって、横取りした
わけでもなければ、私利私欲のためにやっているわけでもなく、八代亜紀さんの
遺志を尊重しているわけですからね。
倒産した会社を勝手に買い取った無関係な爺さんに、分け前をよこせと言われる
ような筋合いは全くないはずですし、ヌード写真を付録に付けさせたくなければ
写真と原盤を買い取れ、と迫っているニューセンチュリーレコードの社長こそが
恐喝まがいの行為に見えますが、そうじゃないのかな。
Amazon、TowerRecord、楽天などの大手EC企業は、すでにこの違法の可能性
が相当高いレコード会社との取引を停止しているらしいので、4月21日に発売し
ヌード写真がばらまかれるリスクは回避される方向には動いているようです。
そもそも八代亜紀さんのファンが、プライベートな違法コピー画像を付録として
付けているような怪しげなCDを買うとは思えないんですけどね。
八代亜紀さんの熱狂的なファンではありませんが、演歌のジャンルを超えた多彩
な歌姫の落とし物を拾った挙句、拾得物横領どころか一儲けを企むような無法者
が業界から淘汰されることを願っています。
プライベート写真とか、ほんとにひどい。悲しい。
法律的に止めることはできないという意見もあったようですが、
何とか差し止められないかなぁという思いです。
>亡くなられてから黒歴史がばら撒かれるなんてゾッとします
コメントありがとうございます。
レコード会社の社長は、元恋人という表現をしていますが、短い期間でも本当に大切思っていた人のプライベートな写真を他人に譲るなんてことは絶対にないと思います。最低の屑です。
コメントありがとうございます。
>お金になれば思い出とか本人の名誉とか関係ないというわけでしょうか・・・自分には想像もできません
遺産は関係者全員で分けるべきだと主張する勘違い社長(倒産した会社を買い取っただけで全く関係者ではない)は、とにかく変えたいみたいですが、批判が高まっている愚行を実行しても意味がないどころか、損害賠償請求、慰謝料の支払いが発生したら、さらにお金が無くなるということに想像が至らないみたいですね。
コメントありがとうございます。
>こういう事って定期的におこりますけど、全く理解出来ません。
普通に理解できないことを意固地になって止めないと言う人は、どこかがおかしいのでしょうね。
>プライベート写真とか、ほんとにひどい。悲しい。
プライベートなポラロイド写真をコピーして、CDのライナーノーツに掲載しようなんて、普通は考えないですね。
コメントありがとうございます。
>故人の方の名誉を傷つける行動、悲しくてなりません。
プライベートで裸の写真を撮らせたってことは、かなり信頼していたはずで、その信頼を裏切って他人に写真を譲ったという感性が全く理解できません。
コメントありがとうございます。
>リベンジポルノに該当と判断された場合は犯罪になると弁護士が言っていました。
実際に販売されないと動けないというのが、法律の盲点のように思います。本来ならば本人の許諾がなければプライベートな写真や創作物は配ることが出来ないように法律で保護するべきだと思います。
>newtonさん
コメントありがとうございます。
>どうにかならないのでしょうか。残念です。
どうにかなるように権利を管理する事務所は動いているみたいですね。
コメントありがとうございます。
>法律的に止めることはできないという意見もあったようですが、
>何とか差し止められないかなぁという思いです。
原盤も写真も自分が持っているからとレコード会社の社長は強弁していますが、プライベート写真には元々から肖像権はあっても、パブリシティー権はないはずなので本人または遺族の許諾がなければ商用利用は出来ないはずだと思いますし、レコードの原盤を持っていても物理的に所有しているだけで、その中の作品を販売しようとすれば管理会社の承諾が必要なはずだと思います。
そうでなければレコードやCDの所有権を盾にコピーを作って、販売しても問題なしということになってしまうような気がしますが、どうなんでしょうね。
コメントありがとうございます。
>残念なニュースでした。
そうですね、いろいろな意味で残念です。
現代のモラルハザードを象徴するような内容ですし、他人のプライベートな写真、それも鬼籍に入っている人の写真を使って儲けようという浅ましい人間が存在することが残念です。