恐竜、それも希少なティラノサウルス(T-REX)の幼体の化石を発見したという
ニュースがAFP通信の記事で配信されました。

2022年の発見が何故、今になってという話ですが、発見された化石を発掘して
デンバー自然科学博物館に移送され、ティラノサウルスの成長過程を調査・研究
する様子を2年間に渡ってドキュメンタリー映像として記録し、その研究報告を
まとめるための時間が必要だったとのことで、近々、報告があるようです。
ティラノサウルスの化石はオークションに出品されると数億円の値段が付くのが
一般的ですが、13-15歳と推定される幼体の化石は希少なもののため、博物館
の標本として保管され、オークションに出るようなことはなさそうです。
日本では福井県が恐竜発掘の中心地になっていますが、アメリカのように一般人
が趣味の領域として、化石の探索をすることは認められているのでしょうか。
もしも、可能であればスコップを持っていくことまでは考えませんが、三葉虫や
シダ類の化石でも探すことが出来るなら行ってみたいです。
子供の頃から岐阜県揖斐川町の横蔵寺にある即身仏から、東京国立科学博物館で
時々、開催されているインカ帝国、エジプト、楼蘭のミイラ、明日香村の古墳や
吉野ヶ里古墳、そして恐竜展といったイベントが大好きで、興味津々なまま所謂
中高年世代になってしまいました。
アメリカのジュラ紀、白亜紀の恐竜の研究は日々、リアリティのある研究結果が
発表されていて、その成果が「ジュラシックパーク」「ジュラシックワールド」
の恐竜のCGの造形に活用されているのは有名な話で、最新の研究結果に基づき
描き出されたCGの恐竜たちの姿は、実物を可能な限りリアルに再現したものだ
というように考えています。(映画なので多少の誇張はあるでしょうが)
一つの例としては、代表的な肉食恐竜の五種類について骨格標本から割り出した
筋肉と骨格の運動データをコンピュータに読み込ませて、恐竜が全速力で走った
場合のシミュレーションも実施されています。
手計算ではありませんから、短時間で数千万回のシミュレーションを繰り返して
地面を走る速さを推測した結果ですから、かなり実物に近い結果だと思います。
そのシミュレーションの結果、体重数キロのコンプソグナトゥスの場合であれば
身軽なこともあり、時速64キロの速度で走ることが出来たようで、現代の生き物
の中で最速の二本足の動物とされるダチョウよりも速かったことになります。
この恐竜は「ジュラシックパーク」の一作目で、パークの恐竜の胚を盗み出した
ものの大雨でトラブルに遭い、舐めてかかった恐竜に襲われてしまったシーンで
ネドリーを美味しくいただいてしまった、あの恐竜のことです。
もしも、車を放棄して全速力で逃げても逃げきれずに襲われる運命でしたね。
「ジュラシックパーク」「ジュラシックワールド」シリーズで、準主役的な存在
になっているヴェロキラプトル(映画の中ではブルー)は獰猛でありながら賢い
肉食恐竜として描かれていますが、走る速さは時速39キロぐらいでした。
時速39キロと聞くとあまり速そうには感じませんが、100メートルに換算すると
9.23秒で走れますからオリンピック選手でも逃げ切れません。
真打登場で、体重6トンで世界最大・最強の肉食恐竜と言われている T-REX だと
ティラノザウルスだとどうでしょうか?という話ですが、それだけの大きな体で
ありながら時速29キロ程度のスピードで走ることが出来ました。
車で走るのが普通の感覚だと、時速29キロ程度ならば逃げ切ることは可能だろう
と思いますが、秒速8.06メートル100メートル換算で12.41秒です。
スタートダッシュが上手ければ、車でも追いつけるかも知れないですし、自転車
や自力走行の人間であれば、確実に追いつかれます。
あの大きな鋭い歯で噛まれるとしたら、頭から一気に噛まれて即死の方が痛みが
続かなくて良いかも知れませんが、足から噛まれたら、もしかしたら生き残れる
かも知れません、実際には100%ない話ですが、そんなことを考えながら恐竜の
化石を見ていると時間が経つのは、とんでもなく早く感じられます。
コメントありがとうございます。
子供の頃の恐竜図鑑にはヴェロキラプトルはいませんでした。
ティラノサウルスの表記は「チラノサウルス」、アパトサウルスは
「プロントサウルス」だったと思います。
一番の違いは、二足歩行の恐竜の図ではゴジラのように尻尾を地面に
付けて、尻尾でバランスを取るように描かれていましたが、現在では
図でもCGでも、尻尾を水平に後ろに伸ばして、頭と尻尾でバランスを
取りながら前傾姿勢で歩いている点のように思います。
子供の頃は「怪獣王子」のドラマを見ていましたから、リアリティの
あるCGの恐竜を見られるなんて想像もしていませんでした。
コメントありがとうございます。
アメリカの凄いところは、国立公園の中で一般人が「化石探索」とか
「ダイヤモンド探し」「砂金採掘」なんてことが出来るのが良いなと
思います。この化石を見つけた少年のようにコンピュータゲーム機を
置いて、ハイキングに出かけようと思える楽しいことが、いろいろと
あって、外に出かける目的がたくさん作れそうです。
コメントありがとうございます。
この化石を見つけたことで、この少年は夢を形にできたと思います。
これからの目標として、化石の採掘を仕事にすると決めたようですが
考古学の研究者になるか、希少な化石を発掘してオークションで稼ぐ
という方向に行くのか、まだまだ夢は果てしなく広がるでしょう。
いろいろな意味で素晴らしい発見だと思います。
コメントありがとうございます。
子供が小さい頃に、岐阜県瑞浪市の化石発掘現場に行って貝やシダ類の
化石を探したことがあります。
上手くいけば三葉虫やアンモナイトの化石が見つかるかもという話で
一時間ほど探しましたが、出てきませんでした。
貝の化石が見つかって良かったですね。簡単ではなかったと思います。
三億五千万年前ぐらいの古生代の化石は日本でも割と見つかるみたい
な感じですが、恐竜のいたジュラ紀(二億年前)から白亜紀(一億年
から6600万年位前)の地層が露出している場所はあまりない感じ
で、日本で恐竜の化石を見つけるのは難しいようです。