考えている人も多いかと思います。

食材をクーラーに入れて氷をたくさん詰めて、鮮度を保つのが大切ですが他にも
食材によっては気を付けるべきポイントもありますから、いろいろな情報を収集
して安全で楽しいお出かけにしてください。
食材の保管方法など、ここで書いてもデイキャンプ用やバーベキュー用の器材は
新製品がどんどん出てくるので、なにを書いても陳腐化することは、目に見えて
いますので、無意味なアドバイスは書くのをやめておきます。
食中毒というと夏の暑さで食品が腐敗するイメージから、夏の時期が多いだろう
と思われていますが、二枚貝の食中毒とか、寒い時期のノロウィルスとか寒暖に
関係なく、微生物によるものや細菌性、ウイルス性の感染症もあるので、一時期
に集中することなく、発生しているという事実はあります。
ただ、やはり夏休みの時期は暑さによる疲労や水分不足によって、体力が低下し
抵抗力が落ちているという身体的な要因と以下に上げるいくつかの要因によって
食中毒が増えているのも確かだと思われます。
※実際に一番多いのは四季で言えば秋です。
まず一つの要因としては宿泊施設や飲食店側の問題で、普段以上のお客をさばく
ために調理場の清掃やまな板の洗浄、消毒に手抜きが発生してしまうとか食材の
管理状況(冷蔵庫の開け閉めの頻度が激しいために、冷蔵庫内の温度が上昇して
品質劣化に繋がってしまう)などがあると思われます。
鮮度の落ちた刺身とか大腸菌などの雑菌がついた食材による、食あたりは比較的
多頻度で発生しているものですが、医師による診療を怠ったりして悪化させると
最悪の場合は死に至る場合もありえますから充分な注意が必要です。
次に注意が必要なのはバーベキュー。
焼きすぎて黒焦げのものを食べると癌になると言われますが、癌の発生の要因の
一つという意味であって、焦げた部分を食べた途端に苦しみ出して急性胃がんに
なりました、なんてことは100%ありません。
バーベキューで怖いのは生焼け(芯まで火を通さないで食べてしまう)です。
特に危険なのは鶏肉で、鮮度の良い鶏肉であっても鶏の腸内には、食中毒を多く
発生させているカンピロバクターという食中毒菌が棲んでいることが多いです。
普通に中まで焼けば菌は死滅するので大丈夫ですが、食べる人が多いような場合
肉の内部まで火が通っていなくても、慌てて食べちゃう人とか、特に飲酒した人
の場合には勢いで「生でも死ぬようなことはない」という根拠のない発言をして
食べちゃう人って多いような気がします。
カンピロバクターで死亡という例は、そんなにはありませんが暑い中で肉体的に
消耗している時に下痢をするというのは体力を奪いますから、本人が思っている
以上に回復に時間がかかってしまうものです。
病気になることを未然に防げるのであれば、豪傑になる必要はなく、ゆっくりと
時間をかけて調理自体も楽しむようにすれば良いと思います。
そして、もう一つの危険要因として夏場特有とも言えるのが海辺での食事です。
眼前に海の広がる活け魚料理の店とかで、目の前で活き造りにした刺身を食べて
それでも食中毒になる人は毎年必ず出ています。
生きた魚を食べてどうして食中毒になるのか?
最近では食品衛生に関心の高い人が多いので、その理由がわかる人も多いのでは
ないかと思いますが、夏の時期の温度の高い海水の中に腸炎ビブリオの菌が無数
に存在しています。この菌は塩水の中でしか生きられない菌なので、真水で洗浄
した調理器具やまな板の上ではすぐに死んでしまいますが、魚の扱いと言うより
食中毒の知識のない人が料理をすると、魚を一旦は真水で洗うという常識を無視
してしまいますので、腸炎ビブリオは元気に生き残ります。
腸炎ビブリオの菌は生きたまま腸に届いて激しい腹痛を起こすことになります。
同じ生きたまま腸に届いてもヤクルトとは正反対の結果になります。
海辺で新鮮だから大丈夫という常識は通用しないのが食中毒菌の怖さです。
本来は、そういう部分まで理解して調理するのがプロでしょうが、最近は飲食の
業界は人手不足で、食品衛生の基礎を知らない人が調理をすることもあります。
食中毒の下痢と夏風邪の下痢、胃腸の衰弱による体調不良の下痢では、対処方法も
飲む薬もそれぞれに違いますが、そのあたりの知識があるのとないのとでは完治に
至るまでの期間にも差が出てきます。
よくわからない腹痛や下痢がある場合には、当日、前日に何を食べたのかを可能
な限り正確に思い出して早めに医師を受診するようにしましょう。
適切な対応をすれば怖くない病気も、手遅れになると救い難いという場合もない
とは言えませんし、特に急変がありえるのが食中毒です。
腹痛や発熱時に普段と違う症状がある場合は早めに診察を受けましょう。
"洗ったときに水がはねると、一緒に飛び散った食中毒菌によってキッチンや周りの食材が汚染される可能性があり、汚れ等が気になる場合はキッチンペーパーで拭く"農林水産省のHPより
suzuranさんの記事、とても参考になりました。
コメントありがとうございます。
細菌は目では見えないので、必要以上に気にする人がいる反面、あまり
気にする人もいないので、どうしても食中毒発生のリスクはありますね。
女性で髪の毛を気にする人は多いのですが、髪の毛はブドウ球菌が多く
存在する部分でもあるので、身なりに気を遣う人ほど食中毒発生の原因
になりやすいという見方もされています。ある意味きれいな花には棘が
あるという言い方も出来るかも知れません。
日本ではワクチンを打っているので生卵を食べられますが、海外では
卵にサルモネラ菌は常識なので、目玉焼きやオムレツなどの卵料理は
半熟は避けるようにと現地では言われますね。
昔から貝は食中毒が多く発生しますが、死んでから腐敗するまでが早い
という要因のほか、貝毒(貝が棲む海域で、プランクトンが毒性を持ち
そのプランクトンを食べた貝の体内に毒が溜まる)や、ノロウイルスの
影響が出やすいことも原因の一つです。
そんな感じで、いろいろな食材ごとに注意するべきポイントがあるので
全部を覚えるのはなかなか面倒ですが、特に6月から9月は一般生菌の
食中毒が増えますので注意してください。