去年、ほぼ完勝だったレッドブルに、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン
が追いつき、追い越し、接戦を演ずることが出来るのか、というトップレベル
の戦いと、アストンマーティン、アルピーヌ、ウィリアムズ、VCRBのミッド
フィールドから、どこのチームが頭一つ抜けだして、トップレベルのチームと
戦うのか、などシーズンの初戦なりの見方があるかと思います。
フリー走行ではメルセデスが、復活したかのように見える部分もありましたが
実際に走行しているドライバーが物足りないと感じているようなので、万全の
状態ではないような感じがしますし、グランドエフェクトカーの特性によって
生じるバウンシングも出るようになっているようなので、開幕戦から優勝する
だけの完成度はないように感じています。
レッドブルはフリー走行では、あまり目立つようなことはありませんでしたが
他のチームと比べて、あえて出力を落とすようにして実戦の戦闘力を見せない
選択をしたのではないかと疑念を持たれているみたいなので、予選までは本気
を見せない作戦を取っていたのかも知れません。
というような経緯があっての予選でしたが、やはり強かったのは23年の優勝者
であるマックス・フェルスタッペンで、ポールポジションを獲得しました。
2番手は今年も一発勝負に強いフェラーリが健在で、シャルル・ルクレールが
フロントローに並び、3番手にはメルセデスのジョージ・ラッセルでした。
ポールポジションから9番手までが1分29秒台ということで、決勝レースでは
あまり差がなく、接戦を演じることになるかも知れない、という見方が出来る
反面、去年も予選段階ではそんなに差が無くてもマックス・フェルスタッペン
の独走というレースがあったので、まだ何とも言えません。
アルファタウリから変わった、VisaCashUP RBの角田裕毅は0.007秒差の僅差
で11番手と惜しい結果に終わりましたが、比較対象となるダニエル・リカルド
に0.149秒の差を付けているので、力関係で言えば良いスタートでしょう。
最悪なのはアルピーヌで、エステバン・オコンが19番手、ピエール・ガスリー
は最後方という結果でした。ホンダ、フェラーリ、メルセデスのエンジンとの
比較で、明らかに非力だとされながらも、2026年までは開発を凍結されている
エンジンでの参戦はモチベーションも上がらないでしょうね。