コンストラクターズ、ドライバーのチャンピオンも確定し、プロ野球なら消化
ゲームになりそうなところですが、コンストラクターズランキングで、順位が
一つ違うと賞金が30億円の差が出るらしいので、特に7‐10位の辺りの混戦の
対象チームは残り2戦になったからこそ、ポイント獲得は大切になります。
最初に結果を書きますが、優勝したのはマックス・フェルスタッペン。
ポールポジションを獲得したのはシャルル・ルクレールだったものの、一周目
でオーバーテイク、抜き方が荒っぽいとして5秒ペナルティを課されたものの
結果として今シーズン18勝目の優勝を決めました。
シーズン中盤から調子を落としていたセルジオ・ペレスも、予選結果は11番手
と奮いませんでしたが、決勝では3着まで挽回して表彰台に上がり、ポイント
でも2位を確定させて、レッドブルのドライバーが1-2位を独占する形で一年を
締め括ることになりました。レッドブルではチーム初のことのようです。
角田裕毅は最後尾からのスタートから、一時は10番手まで順位を上げましたが
ギアトラブルのためリタイア、ダニエル・リカルドも14番でゴールという結果
でポイントの加算は出来ませんでした。
ラスベガスGP終了時点で、アルファタウリは21ポイントで8位です。
6位のアルピーヌが120ポイントなので、ここまでは絶対に無理ですが、7位の
ウィリアムズが28ポイントと、7ポイント差(たかが7点、されど7点)なので
ダニエル・リカルドと角田裕毅が、二人で8ポイントを稼いでウィリアムズの
アレックス・アルボンが11着以下ならば最終戦で逆転可能な数字です。
もしも、アレックス・アルボンが、最終戦のアブダビで5着(10ポイント)に
入った場合(合計38ポイント)でも、アルファタウリの二人のなかから一人が
5着、もう一人が6着に入れば二人合わせて18ポイントになるので、合計すると
39ポイントになるので、逆転することは可能です。(簡単ではない)
アブダビGPで、有終の美を飾ることを期待します。
ところで、公道レースのラスベガスだから起きた事故ですが、フリー走行の際
カルロス・サインツのマシンにマンホールの蓋が当たってシャシー、エンジン
が壊れてフェラーリが大損害という事故がありました。
以前、アゼルバイジャンでも当時ウィリアムズだった、ジョージ・ラッセルの
マシンがマンホールの蓋でシャシーが割れる事故がありました。
あの時は場所が悪ければ、下方からジョージ・ラッセルに直撃して命の危険が
あったと発表されましたが、今回の事故もマンホールの蓋がマシンのフロアを
突き破る危険性はあったと思います。
マンホールの蓋を固定しないと、300キロ近い速度のF1マシンが上を通った際
一瞬真空状態になったマンホールの蓋が持ち上がるというのは、以前の事故の
際に究明されたはずなのに、再び、アゼルバイジャンと同じ事故を起こしたと
いう事実は相当に重いと思います。
ラスベガスということで、華やかなアトラクションが準備されていという話が
出ていましたが、ドライバーに怪我をさせないことが第一であることを決して
忘れないでもらいたいです。