いう温泉地にジャパンスネークセンターという施設があります。
温泉旅館が数軒あって、往年の名作時代劇「木枯し紋次郎」の生家を再現した
三日月村という江戸時代というか、刺客が現れそうな雰囲気のテーマパークが
あって、寂れた感が良い感じです。
主任研究員の堺さんの説明がとても勉強になります。
ホームページで自虐的に書かれているように「大人の事情」で、建物はかなり
オンボロな部分もありますが日本国内で40種類以上のヘビを観ることの出来る
施設は他にないので、東武鉄道の桐生線で赤城行きの特急りょうもう号に乗り
藪塚駅からトボトボ歩いて行ったこともありますが、駅から歩く距離が意外に
遠かったので太田駅からレンタカーで行くのが正解かと思います。
もうどく展の記事でも書いたように子供の頃からヘビとかワニとか、トカゲと
いった爬虫類が好き(カメは子供のころから好きじゃない)でしたが、やはり
毒のあるヘビの自信に満ちた顔付き(見る方が勝手に、そう思っているだけで
ヘビが自分の毒に絶対のパワーがあると思っているかはヘビのみが知ります)
が好きで、世界最大の大蛇であるアミメニシキヘビの長さよりもキングコブラ
の威嚇のポーズに魅了されてしまうのでありました。
ということで、大蛇の話から進めていくと話しが長くなってしまうので、毒蛇
に特化してジャパンスネークセンターの話を書いていきます。
写真はかなり前に現地で撮ったものですが、ヘビは寿命が長いので多分、写真
に撮った子たちは今でも健在だと思いますので、そのまま出します。
展示施設も慢性的な予算不足らしいので、特にリニューアルはされていないと
いう感じです。(YouTubeで見る限りでは変わっていません)
まず、始めにアフリカ原産のシンリンコブラ
キングコブラよりは小さいですが、最大で270センチになる大型のコブラです。
写真では大人しい普通のヘビの姿態ですが、威嚇する時には体長が大きいため
高く立ち上がるみたいです。その様子を見たことが無いのが残念です。
次は、こちらもアフリカ原産のハナナガコブラ
日本でこのコブラを観られるのはジャパンスネークセンターだけだとか。
というか、他にヘビの展示施設はないので、どのヘビも無毒な個人が観賞用で
飼っているヘビ以外は見られないと思いますけどね。
この子も最大レベルだと、250センチまで成長する大型のコブラで、毒も強い
ので危険な毒蛇でヒキガエルやネズミの仲間、鳥からトカゲ、時には他のヘビ
も食べる好き嫌いのない子です。
展示室の写真がボケボケで、姿がよく分からなかったので採毒実験に登場した
ハブの後ろ姿です。ご存知の通り日本で最大の毒蛇で沖縄、南西諸島に分布し
恐れられてはいますが、実際にハブに咬まれて亡くなる人は、そんなに多くは
ないみたいです。(毒の量は多いですが、毒の強さはマムシの方が強いらしい
ので、現在のように緊急の手当てが出来る状況にあれば、血清が間に合うので
大きな後遺症を残さずに治療が出来るようです)
とはいえ、木の上に上って寝ていたハブが、寝ぼけて落ちてくるなんてことも
あるみたいなので、木の下には気を付けなさいと現地のタクシードライバーに
言われたことはあります。観光客なのでからかわれたかも知れません。
次の子は、エジプトコブラ
コブラの目って、真ん丸の粒みたいで可愛いと思いませんか?
ガラガラヘビとか、ハブのいかにも陰険な目と比べるとすごく可愛いと目だと
思うんですよね。あまりそう感じる人はいないでしょうけどね。
北アフリカからアラビア半島、サハラ砂漠に生息しています。
有名なエピソードとして、クレオパトラが死を選んだ時にこのコブラに乳房を
咬ませたという話がありますが、どこまで本当なんでしょうね。
コブラを手で掴んだ時点で咬まれると思うので、コブラの毒牙を乳房まで到達
させるのって、かなり難易度は高いと思います。
真面目に調べたことが無いので真偽のほどはわかりません。
背中を向けて顔を見せてくれない子は、シンリンガラガラヘビ
毒蛇の特徴とされる、逆三角形の頭の形がはっきりと確認できます。
ガラガラヘビの仲間は胎生(卵ではなく仔蛇を産む)ので、外敵に食べられる
リスクが少ないとはいうものの地球規模では環境の変化によって原産地での数
は減っているようです。
最後にキングコブラ
元々、シンガポール動物園まで、キングコブラを観たくて行ったぐらいなので
ジャパンスネークセンターに行ったのもキングコブラが目的でした。
他のコブラは、フードを広げて威嚇している時に前進することは出来ませんが
キングコブラは前進することが出来るんですね。
一昔前はシンガポールの郊外では、ビルの陰で涼んでいるキングコブラが発見
されるぐらい、割と普通に生息していたみたいですが、今では数自体が減って
いて保護動物としてレッドリストに掲載されるレベルになっています。
東南アジア一帯では毒蛇、特にコブラは恐れられている存在で、以前、マニラ
のイントラムロスという史跡に行った時に、石垣の隙間に穴を見つけて、中に
なにかいるかも、と覗き込もうとしたところ、一緒にいた現地の人にコブラが
いるかも知れないと言われ慌てて手を引っ込めたことがありました。
※実際にはフィリピンコブラはルソン島の北部に生息するみたいなのでマニラ
でコブラに咬まれることはないようです。
そうは言っても、台湾でタイワンコプラに咬まれる人もいるのも事実ですから
慣れない場所で暗所に手を入れたりするのは避けた方が良いと思います。