2023年02月17日

エフフォーリアの引退が決定

昨年は、大阪杯9着、宝塚記念6着、有馬記念5着と馬券に絡むこともなく一年
が過ぎて、その前年まで1着6回、2着1回(日本ダービー)の成績を残した馬
と同じには思えないぐらい調子の出なかったエフフォーリア。



単純に早熟型という見方も出来なくはないですが、3歳までの成績が良すぎて
こんなはずでは…という思いは、関係者もエフフォーリアのファンも、そして
鞍上の横山武史騎手も感じていたと思いますので、京都記念でも単勝人気では
2番人気に推され、レースでも良い位置取りで、最終コーナーを周りましたが
直線に入ってズルズルと馬群から置いて行かれて、ゴール板の前を駆け抜ける
ことなく、競争中止という結果に終わりました。


骨折ではなく心房細動ということで、予後不良という結果にならなかったのは
不幸中の幸いでしたが、以後のレースについては調教師とオーナーサイドとの
話し合いの結果次第ということになっていました。

心房細動というのは人間にも起こりうる心臓の病気で、心臓の上の部分の心房
(下の部分は心室と呼ばれます)が細かく震えるために規則的に収縮すること
が出来なくなり、脈が不規則になる=不整脈の状態になる病気で、人間の場合
はこの状態が続くために動悸、息切れが続いて脳梗塞や心不全、腎不全などの
命に関わる大きな病気を誘発します。



競走馬の場合は人間とは違って、レース中に唐突に発症して息苦しくなるため
に走れなくなり、馬群から取り残されて競走中止になりますが、人間のように
症状が続くことはなく、しばらくすると特に治療などをしなくても治る病気と
されていますが、後続馬とぶつかって死んでしまった馬もいますから、軽度の
命に別条のない病気とは言い切れないように思います。

レース中に心房細動を起こした馬を今後もレースに使うかというのは調教師に
とっても、オーナーにとっても悩ましい問題だと思います。

人間で言えば足が攣ったようなレベルだと考えれば、次回以降ももしも症状が
出たとしても命に関わることはないだろうと思えますが、一歩間違えたら最悪
の自体もあり得るわけで、それもエフフォーリアのようにGⅠを三勝している
優駿であれば種牡馬になって、優秀な血統を伝える使命もあるわけですからね
レース中の事故で亡くすようなことがあってはならないわけです。





どんな競走馬でも、レース中に事故死することがあってはいけないのは当然の
ことなので、リスクが高いのにレースに出すことはしたくないでしょうね。
ということで、エフフォーリアは急遽引退が決まり、生まれ故郷の北海道へと
帰って社台スタリオンステーションに繋養されることが決まりました。

横山武史騎手にとっても残念だと思いますが、三年後にはエフフォーリアの仔
に騎乗して日本ダービーを目指すことも出来るのですから、馬にとって適切な
判断をされたと思います。

社台スタリオンステーションに繋養されるということは、もしかしたら見学に
行ったら会えるかもしれないので、それはそれで楽しみになりますね、なんて
思いましたが、コロナ禍で中止になっている見学は出来るようになるのかな?
いろいろと制限事項が増えるかも知れませんが、見学再開になって欲しいなと
そんなことも思う、エフフォーリアの引退でした。

posted by SUZURAN at 20:38| Comment(0) | 競馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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