速さで各地域で流行して、新型コロナウイルスとは全く違って瞬間的な速さで
衰退して消滅したノーパン喫茶という風俗がありました。

当時はアンダーヘアはもちろん禁止、プレイボーイなどのグラビアでも生地の
薄い下着で、微かに黒い影が浮き出ている程度まで見えるレベルの写真が掲載
されているぐらいで、アダルトビデオでも大きなモザイクで隠されているので
裏ビデオを調達できる人と性風俗店に行く人以外にとっては女性の股間は完全
な秘密の花園な状態だったわけです。
温泉地や地方の観光地(田舎とか離島の方が見られたみたいです)には、当時
ブルーフィルムと呼ばれた無修正のフィルムを上映する小屋とか、ストリップ
なんかもあったみたいですが個人的には見たことが無いので伝説です。
唯一、観たことがあるというか偶然見たのは、愛知県のある島の旅館で有料の
チャンネルを観ていた人(社員旅行でした)が裏ビデオが見られると各部屋に
触れ回り、偶然見ましたが画面全体が歪んでいたり黄色くなっていてダビング
を相当繰り返したみたいで、ほとんど局部は見えないものでした。
ということで、合法的に女性の股間を堂々と覗き見ることの出来る(はずの)
ノーパン喫茶が登場すれば、そりゃもちろん流行する土壌はありました。
発祥の地は大阪でしたが、瞬く間に全国へと伝播して、私の地元にも噂に聞く
ノーパン喫茶が開店したわけです。
下着を履かずにシースルータイプのストッキングを履いたり、下半身は無防備
な状態の女性がミニスカートを履いてドリンクを運び、覗くことが出来る上に
別料金でポラロイド写真が撮影できる、というのが大体のメニューという話で
会社の先輩から「一緒に行こうぜ」というお誘いを受けて、初めてのイベント
(個人的にはイベントでした)への期待で、ワクワクしながら入場料というか
表向きはコーヒー代の2,000円を握りしめて行きましたが、開店から一週間も
経っていないのに潰れていました。
理由は解りませんが、想像以上に客の入りが悪かったので非合法のサービスに
手を出して閉店させられたのか、女性に払う時給の方が収入を上回ってしまい
採算が取れないので投げ出したのか(一説には女性従業員の応募がなかったと
いう話もあったみたいです)とにかく、未経験のまま流行は終わりました。
その後、ノーパンしゃぶしゃぶなんて業態が東京・六本木開店したわけですが
こちらは厚生労働省と政治家、芸能関係者が主な利用者としてスキャンダルの
温床となり、週刊誌で大々的に報じられて店は潰れました。
汚職に手を染めた厚生労働省の職員は、その後も咎められることなく出世した
人間もいるのが不条理というか、役人天国・日本の現実ですね。
スケベ根性を自費で満足させることに対しては特に糾弾する必要はない(家族
の人が責めるのは、それぞれの家族の事情なので関与しません)と思いますが
国民の税金でスケベ心を満たした挙句に、仕事を優先的に振り分けるなど汚職
に関与した役人は仕事人に処罰されるのが正しい世の中だと思いますよ。