中止が確定し、鈴鹿サーキットで開催される日本GPも8月末までの状況により
開催の可否を確定するという状況になっています。
シンガポールの代替えとしてアメリカ国内で開催とか、そんな話もあるみたい
なので、23戦は開催されるかもしれませんが開催地は変わるかも知れません。

現時点で第10戦の英国GPまで開催されてはいますが、7月30日から開催される
ハンガリーGPの後に、一か月の短い夏休みがあるので、予定通りに進んだ場合
でも第23戦のアブダビGPが終わるのは12月12日になりますからね、まだまだ
長丁場でタイトなスケジュールが続きます。
ということで、今年のレースが全て終了した後は新レギュレーションが導入に
なる2022年のシーズンが始まります。
新しいレギュレーションに準じて試作された2022年モデルが、英国GPの前に
発表され、実車を見たドライバーからは好意的な意見が多かったです。
フロントノーズは真っ直ぐな形状で2021年型のように角度が付いて曲がって
いるようなことはありません。
21年型はタイヤがむき出しになっていますが、22年仕様ではフロントタイヤ
の内側にカバーがついていて、空気の流れに影響が出ると思います。
フロントウイングの多重層になっている羽根の部分にはそんなに大きな違いは
ありませんが、左右の翼端は飛行機のウイングレットのように大きいです。
サイドポッドから後方にかけてスッキリとまとめられていて現在のマシンより
シンプルな印象ですが、一昔前のグラウンド・エフェクトコンセプトが採用に
なっているため、マシン自体がウィングの役目も果たすということで、一昔前
のウイングカーとまではいきませんが、ダウンフォースを得られやすい構造に
なったということで良いのかな?
ホイールが現在の13インチから18インチになるのは外見上の大きな違いでは
ないかと思いますが、意外なことに、現行の13インチのホイールでもタイヤの
扁平率は前輪54%、後輪41%ということで一般の車よりも低いんですね。
それが18インチになることで前輪43%、後輪29%になるので外見上は今より
シャープな印象になると思いますが、13インチとはタイヤが持つ特性の違いが
あるので、2014年から段階的にテストが行われていて、いよいよ2022年から
実用化されるということになります。
F2ではすでに18インチになっているので、F2からステップアップした若手の
ドライバーほど18インチになることを歓迎するかもしれません。
リアウイングが独特の形になっていますが、レギュレーションに沿って設計が
進められるものの各チームの色は絶対に出てくるので、それぞれのチーム間で
個性的なパーツが組み込まれて発表されることでしょうね。