地位に対する過剰な干渉であり、横綱に対する敬意が無い糞爺の集まりである
役に立たない諮問機関である横綱審議委員会の話を書きましたが、相撲協会の
幹部はやはり危機管理意識も能力もない間抜けなんだと思い知らされる事故が
3月26日の取組で発生しました。

この様子を見て、異様だと感じない感性がかなり問題だと思います。
三段目(幕下以下なので、正式には力士ではなく力士養成員…相撲取り見習い
というような位置付けなのかな)の響龍と今福の取組で、双方が投げの応酬の
末に今福のすくい投げで、響龍が頭から土俵の俵に突っ込むような形で落ちて
そのまま全身が脱力した状態で土俵上にうつ伏せで動かなくなりました。
行司は粛々と今福との間にうつ伏せの響龍を置いたまま、今福に勝ち名乗りを
上げて、今福は支度部屋に戻りましたが、響龍はそのまま放置され、しばらく
してから呼び出しが、うつ伏せだった響龍の体を裏返して仰向けにしましたが
その段階でも響龍は意識を取り戻すことなく、脱力したままでした。
さらに数分後、審判員や親方衆が土俵に集まったものの特に何をするわけでも
なく様子を見ていただけで、ようやく医師が土俵に上がり簡単な容態チェック
をした後で、意識がないままで担架に乗せられて救急搬送されたという事故で
現時点で、その後の容態についての報道はありません。
ネットニュースでは頭から落ちたとなっていますが、公開されているビデオを
見ると頭からというよりは、首を捻りながら土俵に崩れ落ちているような感じ
で、先に手を付くと負けになってしまうので、ギリギリまで手を付かないこと
を優先した結果、手で受け身をしないで首から土俵に落ちたという感じです。
何年か前にプロレスラーの三沢光晴さんがリング上で頸椎損傷で亡くなった際
体が動かないと言った後で、意識を失い周囲の選手たちが、心臓マッサージを
始めるという現場の動画がありますが、動かなくなっている様子は、あの時と
同じような感じで、勝ち名乗りよりもなによりも、まず医師を呼ぶのが最優先
の状況だったのではないかと思います。
頭から落下したということは首に体重がかかっていたわけで、相撲取りなので
100kg以上の重さが首にかかっていることになり、その状況が目前で起きたと
いうにも関わらず首を固定することも無く不用意に仰向けにするとか、救命の
対応が全く出来ていないのに驚きました。
医者が出てきても、特に首を固定するわけでもなく、ボクシングやプロレスの
リングドクターのような専門医とは思えないような診察の仕方なので、力士の
健康管理にどれだけの関心があるのか甚だ疑問を感じました。
先場所で頭同士をぶつけて片方の力士が脳震盪の症状が出ているにも関わらず
取り直しをさせてスポーツ医学の基礎知識が無いとさんざん批判されたばかり
でありながら、相変わらずの救命対応が出来ない相撲協会は、組織の収入源で
ある力士の扱いが酷すぎるどころか人命を尊重する意識もなさそうで、やはり
公益財団法人を運営するレベルにはないですよ。
芝田山広報部長の話では、意識は戻ったものの首から下が痺れて感覚が無いと
言っているようなので、頸椎損傷が疑われる状態にあるようです。
事故直後の対応が悪化の原因だった、と言われても言い訳が出来ないレベルの
対応でしたが、響龍関が無事に退院できるようになることが、まず今の段階で
重要なことですから、自分の足で立って歩いて退院できることを祈ります。
続報:
師匠の境川親方が芝田山広報部長に連絡したのが「今、一生懸命、治療に専念
しております、それだけ伝えてください」ということなので、普通に想像力を
働かせたら、昨日伝えられたように「意識はあっても、首から下の感覚が無い
状態」が続いているものと思われます。
首を固定することなく医療知識の無い人間が動かしたことが原因であると指摘
されても日本相撲協会は言い訳の出来ないことをしているわけで、うやむやで
済ませて良いことではないのが現状だということでしょう。
報道されたのか、私が見落としたのか、何れにしろ騒がれた様子はなかったですよね。元気になればいいが。
コメントありがとうございます。
師匠からの報告では「今、一生懸命、治療に専念しております」という
ことだけらしいので、あまり良い状況ではない感じです。
まだ、20代の青年ですから最悪、相撲は取れなくなったとしても日常の
生活には支障がないようなレベルに回復できれば良いですね。