書くことは出来ても、一般的な俗称で書くことはちょっと憚れる感じはするし
女性器のことを四文字言葉(関西だと三文字)で書くことは表現の自由として
問題が無いとはわかっていても書き難いものなので、小説とかエッセイの中で
書かれる時は別のモノで表現することがあったりします。

男性器の場合、松茸とかキノコ類で表現をすることがあり、確かに写真で見る
までもなく似ていると多くの人は認めることでしょう。
成長して笠が開いてしまっているものよりも、地表に出てからあまり成長して
いない松茸の方が男性器の形に近いと思いますが、女性の場合はそんなに多く
の人を見比べたことなんてないでしょうから、自分のパートナーの形状に近い
形のモノにより反応することでしょう。
雑居ビルのトイレに行くと「急ぐとも 心静かに 落ち着いて 外にこぼすな
松茸のしずく」という短歌(57577なので短歌です)が壁に張ってあることが
ありますが、品がないとして剥がされるケースも多々あるみたいです。
※女性には意味不明かも知れません。
後、ペニスの先の部分を亀頭と書きますが、これは俗語ではなく正式名だった
と思います。(まんま亀の頭に似ているので規制はないはずです)
では女性器の場合だとどうでしょうか。
下ネタとして女性器を例える場合は貝類を持ち出す場合が多くて、アワビとか
アカガイ、ニタリガイ、生ガキなどがその対象となっています。
アワビは実物の画像を少し加工してネットで公開したら猥褻物陳列罪で検挙の
対象になるぐらい似ていると思いますが、男性と違って女性の場合は自分自身
の股間は鏡を使わない限り見ることは出来ないので、女性が自分自身の女性器
はアワビに似ているという認識はないんじゃないかと思います。
アカガイやニタリガイ(ムール貝の仲間)や牡蠣も同じような感じです。
桜貝からハマグリに成長して、牡蠣になるみたいな表現が古典の中にもあって
無意味な言葉狩りが行われている現代よりも、平安時代の方がよほど表現力が
豊かで性を楽しんでいた先進的な感覚があったような感じです。
ひな祭りにハマグリを食べるのは、ハマグリが処女の女性器を意味していると
いうことによることを知らない人も増えているかと思いますが、ハマグリの殻
は同じサイズの殻をバラバラに外したとしてもピッタリと噛み合うのは元々の
一組だけという特徴があるので、女の子の女性器が左右合う=純潔を祈念して
ひな祭りにはハマグリを食べる風習が残っています。
ハマグリの特徴を生かしてバラバラにした貝殻の中から殻の合わせ目がピタッ
と適合する貝殻を見つける、貝合わせという遊びも雅やかな時代にはあったと
いうことですが、現代になると貝合わせ=レズビアンの情交を表現する言葉に
なっているぐらいなので、現代人には風雅な感性に欠けているかと思います。
他にニタリガイはあまりにも女性器に似ていることから「似たり貝」と呼ばれ
その名前が今でも続いているもので、中国でも美しい女性器という意味合いで
東方美人と呼ばれているのですが、単純にムール貝のことで魚釣りの餌として
売られている貽貝も同じ仲間なので見る機会は多いと思います。
女性のシンボルと表現されることもありますが、女性のシンボルとされる部分
は女性器ではなく乳房であると考える人もいるので、単純に女性のシンボルと
表現してしまうのは正確な表記ではないと思います。
辞書では女陰に似ていると書かれている場合もありますが、女陰という表現も
なにか女性だけが猥褻みたいな感じがするので、今の時代にはそぐわない表現
だと思いますけどね。というような話をちょろっと書いてみました。