Wシリーズの最終選考結果が発表され、日本からエントリーしていた小山美姫
が100人以上の応募者の中から一次選考、二次選考、そして最終選考を突破
して全6戦のシリーズ参戦が決定しました。

昨年から参戦ドライバーの選考(走行試験、適性試験)が繰り返され、今年に
なってスペインのアルメリアで実施された最終選考によって、正式に参戦する
ドライバー18人とリザーブドライバー4人が選出された中では英国出身者が
最多の5名となり、日本を含むアジア地域からは日本人の小山美姫のみが選出
され、他にはアメリカ、カナダ、スペイン、イタリア、ベルギー、ポーランド
オランダ、リヒテンシュタイン、フィンランド、南アフリカ、オーストラリア
と多彩な国籍のドライバーが選ばれています。
女性ドライバーは技術的な面よりも、腕力的な部分で男性とは同等とは言えず
男女混合の統一ルールの中ではなかなか目立つ成績を上げることが出来ないと
いう部分があるので、F3相当のスペックとはいえワンメイクレースの形式で
女性限定で勝者を決めるという考え方には共感します。
賞金総額は約1億7千万円、総合優勝をすると約5600万円のボーナス資金
が提供され、次年度のステップアップに活用することが出来ます。
F3レベルからF2、F1へは短い道程ではありませんが、昨年までのように
ヨーロッパF3で男性の中に混ざって競うよりは、体力面でバランスが取れる
わけですから、女性にとってはよりフェアなレースになるはずです。
現時点でF1はもちろん、インディカーでもフォーミュラEも日本国内を転戦
するスーパーフォーミュラでも女性ドライバーは存在しないのが現実ですから
来年はともかく数年以内にはWシリーズのシリーズチャンピオンの中から上位
カテゴリーのレースに参戦するドライバーが出て来ることが楽しみです。
参戦が決まったドライバーの大半はカートやF4クラスで2018年シーズン
を戦ってきた人たちなので、日本のF4に参戦していた小山美姫も十分に優勝
のチャンスはあると思いますので、表彰台を期待します。