「あらいぐまラスカル」というアニメーションでした。
実際のアニメを思い出すと、レッサーパンダのようなアライグマのような
時にはタヌキのような感じで可愛らしく賢い動物として描かれているので
ペットとして売ったら売れるだろうなと思い付いたペット屋さんは確かに
先見の明のある人だったのかも知れません。
北アメリカ原産のアライグマは、パンダのような生物学上の珍獣ではない
ので環境さえ整えばいくらでも増える動物ですからワシントン条約などの
縛りもなく売買上の制約は無いために日本で大人気のペットとして売られ
かなりの頭数が販売されたと思います。
ところが実際に飼ってみると人間には慣れず、凶暴な性質なので人を噛み
顎の力も強いので小さな子どもの指ならば簡単に噛みちぎるような小さな
猛獣のような動物だったために闇夜に乗じて捨てられて、北海道や各地の
都府県の人里や森の中で相当数が繁殖する事態になりました。
愛知県と岐阜県の県境の可児市では、近くにある動物園施設から脱走した
アライグマが自然繁殖し、その噂を聞きつけた心ない人が、さらに捨てて
いるために、かなりのアライグマが定着しています。
個人的に「アライグマの里」と呼んでいます。
分類上は帰化動物なので日本の生態系を破壊しないようにするために捕獲
と安楽死が必要な措置になっていますが、見た目の可愛さのイメージとか
実際に被害を受けない人達の反対運動によって、なかなか本格的な捕獲や
一斉に安楽死させる手段は取れていないのが実情です。
野生化したアライグマは凶暴性を増して「荒い熊」に変身していますし、
狂犬病を持っている危険性があるので素手で取り扱うことは危険です。
さらにアライグマが持っているカイチュウにも問題があります。
アライグマが持っているカイチュウは人間とは違う種類のために、もしも
人間に寄生するとお腹の中には棲みつけないので血管の中を血流に乗って
旅をして脳の中に棲みつくようになるわけです。
血管の中を移動中に詰まれば血栓となり、心筋梗塞や脳梗塞の原因になる
とされていますし、目玉の中をウニョウニョと移動している様子も偶然が
重なれば本人は気付かないですが、他の人は目玉の中を寄生虫が移動する
様子を見ることが出来るぐらいに活発に動くようです。
アライグマのカイチュウは糞の中に卵がありますから、風が吹いたりして
舞い上がった卵を飲んでしまうと、ちょっと厄介なことになります。
可愛い顔をしていても、危険な動物ですので、ペットにしようと思ったり
野性のアライグマを飼い慣らそうなんてことは絶対に無理です。
出来るだけ生息域にも近付かないようにして、行政の捕獲作戦に期待する
というのが、もっと危険が少ないアライグマとの付き合い方です。
野生のアライグマの性格にもっとも近いのは、極端なキャラクターに設定
されている「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のロケットです。
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アライグマの目撃者が周囲でも増えてきています。
タヌキの家族連れは見ましたが、アライグマはまだ見ていません。
ヌートリアは近くの田んぼで見ました、野生の王国になりそうです。