があればどこへでも連れて行ってあげるよと言われたらどう返事する?と
聞かれたとしたらイタリアのポンペイ遺跡を見てみたいです。
古代ローマの時代に繁栄していた大都市のポンペイは近くにある活火山の
ベスビオ火山が活発に噴火をしたことにより火山弾の雨が降り町は壊滅し
さらに火砕流によって町は焼き尽くされ、その上から降り注いだ火山灰が
住居や遺体を埋めたことによって被災当時の姿を残したままの遺跡として
現代になっても発掘が続いています。
イタリア政府の予算不足や文化遺産に対する認識不足から、遺跡の劣化が
激しく立ち入り禁止にして観光資源として修復を進めているところですが
時間の流れと共に風化も進んでいて、これからの100年、200年後に
遺跡を残すことが出来るかどうかは難しいと見られていますので、実際の
様子を見ることが可能な期間はそんなに残っていないかも知れません。
そんなポンペイの発掘現場から噴火によって吹き飛ばされた巨大な人工物
(建物の石柱の一部と推定されています)に上半身を押しつぶされた遺体
が発掘されて、画像が公開されました。
遺骨の分析結果から性別は男性、足の骨に感染症の罹患が推測される病変
があることから、噴火から逃げようとしたものの足が不自由で逃げ遅れて
安全なところにたどり着く前に大きな石柱が吹き飛ばされてきて、男性は
その直撃を受けて約2000年の間、重いブロックの下敷きになったまま
誰かの助けを待っていたのでしょう。
建物の壁面に性的な悪戯描きが残っていたり、犬や馬などのペットや家畜
の遺体が多く発掘されたりしていて、ポンペイの町で暮らす住民は豊かで
生活に余裕があったことが伺われますが、発掘された遺体の状況を見ると
噴火は唐突にしかも大規模であったことが理解できます。
今日の平穏が明日も続くことは必然ではないというのは昨今のニュースを
見ていると強く思われることですが、それでもやっぱり普通に目覚めたら
翌日であって欲しいですよね。
コメントありがとうございます。
「ポンペイ」という映画は観ましたが、紅蓮の炎が吹きあがている噴石が
ビュンビュン飛んでくる中を馬で走って逃げるとか、現実感がなさ過ぎて
恋愛映画としてはどうだったかわかりませんが、災害を描いた映画という
見方をしたら都合が良すぎてダメ映画だったと思います。
途中で映画を観るのをやめました。
実際のポンペイは現在も粛々と発掘が続けられていて、新たな被災者や
破壊された住居なども発見されています。
富士山が噴火したら最大で、数千人の被災者が出るとされている日本は
過去に学び、防災についてもっと知見を集めるべきだと思います。
日本のような資源のない国を攻めてくる軍隊なんて話よりも、情け容赦
なく災害をもたらす地震や火山に対しての対応を考えるのが知性と理性
を兼ね備えた本当に必要な政治家だと思います。